先日、いつもC4がお世話になっているプジョーのディーラーに行きまして。そしたら見慣れぬクルマが停まっているじゃないですか。おや、そうかそうか、
もうプジョー2008が発売されたんですね! 昨年開催された東京モーターショーに出展されていましたから、別に2008とは今回が初対面ではありませんが、当然ですが太陽の下で観るのは初めてです。…え?
試乗させてくれるんですか? それはありがとうございまーす是非とも(≧▽≦)
↑この娘に初めて会ったのはお台場でした。うふん。
うん、なかなか洗練されていてカッチョ良いじゃないですか。クロスオーバーらしくルーフレールまで装備されているのにあまりアウトドア臭を感じさせないあたり、如何にもプジョーのSUVらしくオサレですよね。
このスタイルで2WDがないのにはかなりの違和感を感じますが、それはワタクシが古いセンスの持ち主だからでしょう。ボディサイズは全長4,160mm×全幅1,740mm×全高1,550mm。このスタイルで立体駐車場に入るのだからギョーテンです。これは便利!(^^)
↑リヤドア上部のメッキモールが良いアクセントになっていますね。ドアはここまで開かないので、単なるデザインのお遊びです。
208とほぼ同じと思われるドライバースシートでポジションを合わせると、おっ立てているワタクシの髪の毛がちょっと天井に触れるのは残念。もっともこれはサンルーフが装着されているうえにワタクシがシートを立て気味にするのが好きなせいもあるのでしょう、以前に乗っていたプジョー406と同様にシートをちょっと寝かせると髪の毛も天井に着かないし、
ポジションもしっくりくる感じでした(^^ゞ
↑サンルーフが装着されていない場合は、天井にナスカの地上絵が書いてあります。面白い!
そのままリヤシートに座ってみると膝前にはこぶし一つくらいの余裕が。ラゲッジスペースもそこそこあります。シングルフォールディングのリヤシートをパタンを倒すと、使い勝手が良さそうなラージ&フラットなスペースがたちまち出現します。全長が4,200mmにも満たないクルマなら、
実用性はこれで充分でしょう(^o^)丿
↑ぺたんとフラットスペースが生まれます。便利そう。
じろじろと2008チェックし終わったら、いよいよ試乗ですよ。うわお、
このパーキングレバー面白いカッコしている! まるでデッカイ猫ちゃんの手みたいなじゃないですか。なんだかいつまでもナデナデしたくなっちゃいます。でも営業の方の目がありますからね、肉球のあたりにあるレバー握りながら倒し、ブレーキを解除して発進です(^^♪
↑なんでも航空機のレバーをイメージしたんだと。いやぁこれはネコ科の手でしょ。ライオンとか。
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「オートックワン」webサイトより
…おや? このダイレクトにクラッチが繋がる感触は? あ、これはトルコンATやCVTではなく、シングルクラッチのロボタイズドMTでした!
だったらマニュアルモードで走った方が楽しいに決まっています。ETG5と名付けられているこのMT、アクセルを緩めてパドルシフトでシフトアップさせると、ダイレクトかつスムーズな走りを楽しめます。またシフトダウンさせると、軽くブリッピングをかましてくれるのもステキヽ(^。^)ノ
じゃあATモードにするとどうかというと、以前に乗った数々のロボタイズドMTのクルマに比べて相当改良されているとはいえ、やはりシフトアップ時の船漕ぎ感は出ますねぇ。クセを掴んでアクセルをチョイと緩めてやるだけで改善されるのですが、それをサボってアクセルを同じ開度で踏みっぱなしだとギクシャクした挙動になります。運転好きの旦那さんならともかく、
それまでCVTやトルコンATに乗っていた奥様はビックリすること間違いなし。これは営業さんの腕の見せ所ですよ! 軽妙なトークで奥さんを納得させちゃいましょう。ヒルスタートサポートも付いているので、坂道発進も問題ありませんし(*^^)v
↑リヤスタイルもハンサムですよね。まさしくアーバンSUV! ちょっと恥ずかしい表現だけど!
この2008のエンジンは1.2リッターの3気筒NAで、たったの82ps/12.0kgmしかありませんが、平地ではまったく問題ない走りっぷりです。トルク感も意外に感じるし、上まできちんと廻る印象があるので、
回転を上げさえすればなんとかなりそうな頼もしさがありますね。こんなスペックなのにガスがハイオクっつーのが玉に大キズですが、それ以外実用上不満が出ることははまずないでしょう。さすがに横浜名物の急坂にさしかかると「
精一杯頑張ってますボク!」という雰囲気になりますケド(^_^;)
お、アイドルストップはなかなか自然じゃないですか。出来がだんだん日本車に追いついてきたと思わせます。因みに実用燃費は13〜14km/lというところだそうで。
街中での燃費がこれくらいなら満足でしょ。なにせウチのC4なんて街中じゃ7〜8km/lしか走りませんよ(T_T)
ハンドリングはあの208の爽やか極まりない感じまでは届いていませんが、なかなかシャープ。思った方向に軽快に曲がってくれます。乗り心地は結構引き締まっていますね。舗装が荒い路面に差し掛かると、
ちょっとバネ下のバタバタ感が伝わってきます。以前にプジョー車で良く言われていた猫足とは遠いところにありますね。まぁ、もうそんな時代じゃないんだろうなぁ(-_-;)
↑208が日本デビューした時は、真ん中のモニターは間に合わなかったというふざけた理由でナビじゃなかったのに、今じゃ立派にナビになっちゃって。
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「オートックワン」webサイトより
いつものコースを廻って、試乗が終了です。日産ジュークの世界的なヒットに触発されて、色々なメーカーが出してきたライトSUV。プジョー2008もそんな一台ではありますが、プジョーならではのオサレなスタイリング、小さいながらも実用性充分なスペース、立体駐車場も可能な全高、それに良好な実用燃費を持っていますので、
これなら並み居るライバルたちに充分対抗できるのではないでしょうか(^−^)
まー、正直言って個人的にはそれほど惹かれなかったのですけどね。ワタクシに遊び心が欠けているのか、どうもこういうクロスオーバーのナンチャッテな感じに抵抗あるんですよ(クロスオーバーに乗っている方ゴメンナサイ)。
やっぱり4WDも用意して欲しかったなぁ。そうすればかつてのパジェロio・初代エスクード・初代RAV4のような真に使いやすい小型サイズの4WDとして、アウトドアユースのみならず雪国とかでも活躍できそうな気がするんですけどね。うん、ワタクシの軽井沢の別荘に置いておくのにピッタリなのに! そんなもん有るわきゃ無いですけど(`´)