三菱が繰り出したエコの4番バッター、
アウトランダーPHEVをとうとう試乗してきました(^^)/
なんでも発売以来大人気となり、三菱にとって久しぶりのスマッシュヒットとなったアウトランダーPHEV。今年3月末までの販売目標台数4,000台を軽々と越え、購入希望者への納車を優先している関係上ディーラーへの試乗車も不足気味というので、ディーラーに行っても試乗できないんじゃないかと思っていたのです。でも先日通りがかりにぷらっとディーラーに行ったら、如何にも試乗車然としたアウトランダーPHEVがどどーんと置いてあるじゃないですか。
試乗をお願いしたら快諾ですよ。やた!
↑そろそろこのスタイリングも見慣れてきましたし! PHEVは、この色の他に白黒銀しかないのが不満…。
PHEVランダーのエクステリアは、アウトランダーガソリンと比べるとヘッドライト間のグリル内がスッキリしていて良いですよね。細かいクロームメッキがかなり効果的に高級感を醸し出しています。それに、車高が同じにも関わらずガソリンランダーよりも全体的にどっしりと見えるのが不思議だったのですが、それはおそらく
アンダースカートなどがボディと同色になっているからではないですかね、との営業の方の弁。なるほどねぇ。少なくともガソリンランダーよりもPHEVランダーの方が何とか許容できるエクステリアになっていますよ(何様だワタクシ)
↑左がPHEVランダー、右がガソリンランダー。まぁ大した差は無いのですが。
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三菱自動車WEBサイトよりさていよいよ試乗ですよ。営業の方にレクチャーを受けましょう。まずは発進の準備ですよ。ドアを開けてドライバーズシートに座ります(当たり前だ)。そしてブレーキペダルを踏みながらPOWERボタンを押すと、ポロポロリーンという音楽とともにメーターが点灯。以上です。
…えっ 以上なのッ? キーをひねるとブロロンとエンジンが唸り声を上げる我がシトロエンC4とは大違いですよ。何の変化も無く発進準備OKと言われても(゜o゜)
↑セレクターレバーが見たことの無いような形をしています
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webCGよりそしてミッションをDに入れてアクセルを踏みだすと、殆ど無音のままスルスルスルスル〜と動き出すのに
最初は大変な違和感です。まるでエンジンを切ったままギアをニュートラに入れて、坂道を下っているような気分ですがな。そしてアクセルを踏みだすと1,800kgもあるボディを、充分な力感とともに加速させていきます(^^)
いつか試乗した日産リーフほどのトルク感には及びませんが、2リッター級のガソリンエンジン車程度の加速感はありますので、日常的に不足なんてありゃしませんがな。しかも無音のまま!
すんげー高級車に乗っているみたい! せいぜい遠くの方で「ヒュイィィィィィ」というインバーター音がしている程度ですよ。つーかこの音くらいしてくれないと、ロードノイズすらしっかり遮音されていることもあって、車内が静かすぎて不気味なくらいです(^_^;)
↑我が家のローテクカーとはまああったく内部構造が違います。
坂道にさしかかったので、ここでアクセルをべた踏みしてみますか。べたっ! おお、最初はモーターのみで加速しましたが、その後エンジンがスムーズに始動して加勢してきましたよ。ほほー、これがパラレル走行モードですか。まるで(ちょっとラグのある)ターボエンジンのように加速に段が付いて、ぐいぐいと加速させます。これなら何ら問題無しですよ。オドロキなのが、
エンジンが直結した時にショックがまったく無いこと。この制御は相当なレベルです。三菱ったら、実にまったく素晴らしいじゃないですか!ヽ(^。^)ノ
↑上記を分かりやすくしたもの。ボンネットを開けるとエンジンとモーターが仲良く左右に鎮座していて面白い。
またね、回生ブレーキの効き具合をステアリング横についているパドルスイッチで変えられるのが
思った以上に面白いです。回生しないB0モードにすると、アクセルを離しても水面を滑るように殆ど無抵抗のままスイスイスイ〜ッと速度を維持しますし、B5モードにするとアクセルOFFでグググー! …と速度を落とします。ここまで効果が分かりやすく違うと、あれこれ自分で使い分けてみたくなりますね。特にワタクシが生息する急坂が多い横浜南部だと、かなり楽しく有効に使えそうですよコレ(^o^)丿
↑これはカチカチしがいがあります
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carviewより
内装は真っ黒で、特にピアノブラックを多用しているところはワタクシの好みとするところではありませんが、それなりに高級感はありますね。ハンドリングはガソリンランダーに比べて重心高が下がった効果がはっきり出ており、コーナーでの安定感が増している印象。乗り心地も若干固めながらカドは取れているので、長年のフランス車乗りにとっても何とか及第点をあげられそう。
殆ど唯一気に入らなかったのが、電動パワステのフィールでございます。なんかふわふわと軽いうえにステアリングインフォメーションに欠けています。おかしいなぁ、ガソリンランダーに試乗したときはそれほど気にならなかったのですが(>_<)
↑もうちょっと開放的な色使いも用意してくれないもんかしら。
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webCGよりいやぁ、試乗が終わった後で心底感心してしまいました、このPHEVランダー。エコ兵器として最近三菱が繰り出した2車のうち、「デリカD:5クリーンディーゼル」が音も振動もディーゼルエンジンのフィールを感じさせてノスタルジー色いっぱいだったのに対して、このアウトランダーPHEVは如何にも
新機軸&先進テクノロジーの固まりという体。この対極のエコカーを三菱が出してきたということが、なんとも面白いですよね(*^^)v
しかも、どっちのエコカーも購入したユーザーに我慢を強いるどころか、どちらも
今までとは違ったカーライフをもたらしてくれそうなのが素晴らしいじゃないですか。だってこのPHEVランダーは、バッテリーだけでも50km程度は走れ、その後もガソリンタンクが空になるまでは走れ、しかもその走りは高級車顔負けの静粛に包まれたもの。しかも4WDで雪道もへっちゃら、サイズも大き過ぎずに室内は5名が悠々と寛げるのですから、
これはある意味理想と言えましょう!↑ガソリンランダーだったら7人乗りであるところを5人乗りにしているんですから、ラゲッジスペースだって文句無し。リヤシートを倒すと完全にフルフラットになるのも、車中泊の時はサイコーでしょ!
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carviewよりうーむ、100点満点で採点すると
115点をあげたくなるほど気に入りましたよ。試乗した「G Navi Package」はメーカー希望価格で約400万円なのですが、これに補助金やらエコカー減税で数十万円は下がり、ガソリン車とは30万円程度の差額になるということ。営業の方いわく、アウトランダーでは7:3で割合でガソリンよりPHEVの方が売れているらしいのですが、さもありなん。むしろ3の割合でガソリンランダーが売れている方が不思議ですがな。まぁここまで新技術満載のクルマだと、何か未知のトラブルの発生やバッテリーの劣化などが心配なところですが、営業の方に言わせれば
初代プリウスが発売された時のトヨタの対応くらいはする気合いが入っているということなんで、それをネックとして購入を控えるのはもったいないような気がします(^−^)
つーわけで、
マジにこのアウトランダーPHEVが欲しいですカミサン! 今の愛車C4がボロんちょになり、このPHEVというシステムが更に熟成され、カミサンの脳裏から“度重なる三菱のリコール隠しの件”が消え去った時は、ホントにホントに一番手の候補に躍り出そうな気配ですよ。今回はマジでグッジョブでしたぜ三菱!(≧▽≦)b
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