昨年12月に発売された三菱「
ギャラン・フォルティス・スポーツバック」を見に行きました。ようやく。
三菱自動車ファンとしては勿論もっと早く見たかったのですが、我が家から一番近いディーラーにフォルティスを見に行った時に
放置プレイに合ってからそこには行くのがヤになり、足が遠のいていたのですよ。三菱自動車には全力で頑張って欲しいけど、
そのディーラーだけは潰れてしまってもいいと思う! 普段ヤな事はすぐ忘れるこのワタクシが、珍しく根に持ってますからね!!
なので見に行ったディーラーは当然別のところ。そこは気分良く迎えてくれましたよ。
ほっとしましたがな。んなこた当然のコトなんですが(^_^;)
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三菱自動車webサイトより
さて、このスポーツバック。言わずもがな、4ドアセダンであるフォルティスの5ドアハッチバック版です。つっても3ボックスのセダンの後ろをぶった切って2ボックスにしているわけでなく、全長はほぼフォルティスと同じ。近づいて良く見ると、
リヤの造形はなかなか複雑で、微妙なラインが絡んでいますね。なんとも独自性の強いスタイリングです。国内にライバルがまったく見当たらないのがとってもステキ。強いて言えばアテンザスポーツでしょうか(^^)
↑真横から見た時は完全に4ドアクーペ。カッチョ良い!
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オートックワンより
室内に乗り込んでの印象はフォルティスと全然変わりません。リヤも十分な広さ。ヘッドクリアランスはもっとあった方がいいんだけど。ラゲッジスペースは
5ドアハッチバックならではの積載性を誇っています。マツダのカラクリフォールドの様な仕掛けで、後部座席の背もたれがパタンと倒れます。406ブレークほどの広さではありませんが、この広さでも足りなけりゃワンボックスカーでもレンタルしてこいや、てなもんですよ。高さが2段階に変えられるというフロアは特に意味を感じませんけどね。たかだか9cm程度じゃ、
いちいち変えるとは思えませんもん。フルフラットが一番!
↑十分な広さ。ワゴニストとしては、ダブルフォールディングじゃないところは残念なんだけど。
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オートックワンより
試乗です。ステアリングにはテレスコピックが装備されていないのが残念。
どうして三菱はテレスコをつけないのかしら。以前ディーラーでフォルティスを見た時は気にならなかったのに、いざ運転してみると違うもんですね。試乗中なーんか今一つポジションに違和感を覚えていました。オーナーになれば慣れるのかもしれないですけど。
因みにクルマはFFの「SPORT」というグレードで、2.0リッターで154ps/20.2kgmを発生しています。驚くのは
ホイールが18インチですよ。その昔GTOがマイチェンして17インチを履いた時に大騒ぎした時とは隔世の感がありますね。ハッチバックとは思えないほどがっちりしたボディとサスがしっかりとこの大径ホイールを受け止めており、
固いと思わせないギリのところで抑えています。とは言っても、現在フランス車オーナーのワタクシの好みからすれば、おそらく「TOURING」の16インチホイールのソフトな乗り心地の方が好みなんでしょうね。
↑そもそも215 / 45R18 89Wタイヤ+18インチアルミなんつーでっかいタイヤが、普通の乗用車に必要なのかしら? …という根本的な疑問も沸きますな。
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オートックワンより
この高剛性ボディはしっかりしたハンドリングも産み出していますな。初めて乗ったクルマにもかかわらず、狙ったラインを正確にトレースできちゃいます。直進安定性も良好だし。
なんだかすんごく固い塊の中で運転しているような気がしますよ。普段ユルユルのフランス車に乗っているワタクシからすれば、この剛性には違和感すら感じちゃいますなあ(^_^;)
エンジンは、
上まで回すと「ガアアッ」と結構勇ましい音がしますね。馬力なりでそんなに力強くはないですが、ヒュンヒュン廻るエンジンで爽快です。また昔レンタカーで乗ったCVTには相当な違和感を感じましたけど、このクルマのCVTは全くそんなもん感じません。進化しましたなあ。マニュアルモードではミッションは6速に分かれており、ステアリングにはパドルシフトが装着されていましたが、このボケは
試すのを忘れちゃったっす。当然だけどブレーキも短時間の試乗では全く問題を感じませんでしたよ! いいフィーリングでした。
全体として“スポーツ”バックの「SPORT」というグレードに
恥じない走りであると思います(^^)/
↑パドルシフト。試乗前はいじるのを楽しみにしてたのに、忘れてしもた…。
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オートックワンより
…とまあ、今まで良いことばかりを書きましたけど、ここいらでネガティブに感じたことを。まず、
この黒っぽい内装がどうにも好きになれない。現行アテンザに試乗した時も思いましたが、なんでこんな黒一辺倒の内装にするんでしょうか。“スポーツ”は黒っぽい内装じゃないと表現できないの? ウエストラインが高いこともあって包まれ感が強く、
ちょっと息苦しい感じです。もっとカジュアルな色使いで開放感があった方が好きだなあ(>_<)
↑“スポーツ”バックと言えど、明るい内装も用意して欲しいの。
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CARVIEWより
そんでもって一番気になったのが、
左斜め後方視界の悪さですよ! ここまでとはちょっと予想外。Cピラーが太いのが原因だと思われます。これはパーキングの時とかにちょっと困るかも。特にカミサンが運転する時は心配になっちゃいます。また「SPORT」というグレードだったら、テールゲートスポイラーは標準で付けてほしいなあ。あんまり空力付加物は好きじゃないけど、このスポーツバックにはあった方が
ずーっとカッチョ良いもんね!
さて、FFの「SPORT」というグレードだと2,163,000円という価格はどうなんでしょ。決して高くは感じませんが、なんつっても新型プリウスの205万円という驚異的な安価を思うと、
ちょっと微妙かもしれませんな…。グリーン税制減税や補助金の対象外だし(-_-;)
そう考えると、もちろん一番良いのは「RALLIART」ですが本体価格で3,010,500円もするので、1,921,500円と一番安い「
TOURING」がいいのかも。これでもフルオートエアコン・アルミホイール・CDプレーヤもついているし、タイヤは16インチなので乗り心地は「SPORT」を上回るでしょうし、エンジンは「SPORT」と同じ。それで「SPORT」より24万円も安いんですよ! 値引きも相当頑張ってくれるだろうから、ナビ・リヤスポをつけても
総額200万円チョイに収まるのではないでしょうか。そうすれば新型プリウスに対抗できる魅力を有することができると思う!
↑メディアには全く登場しない「TOURING」というグレード。最廉価グレードといえど、見た目に安っぽさなんか微塵もありません。ホイールもアルミだし。十分だ!
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三菱自動車webサイトより
…我が家の「プジョー406ブレーク」も既に8年落ち。
さすがにかなりボロくなってきました。そろそろ買い替えを真剣に考えねばなりません。でも予算をどうすれば…(T_T)