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志水辰夫氏「行きずりの街」の心地良さ
志水辰夫氏著「行きずりの街」を読んだ。

志水辰夫 飢えて狼
↑志水辰夫氏著「行きずりの街」(新潮文庫) 525円(税別)
「女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。退職後、郷里で塾講師をしていた彼は、失踪した教え子を捜しに、再び東京へ足を踏み入れた。そこで彼は失踪に自分を追放した学園が関係しているという、意外な事実を知った。十数年前の悪夢が蘇る。過去を清算すべき時が来たことを悟った男は、孤独な闘いに挑んでいった…。日本冒険小説協会大賞受賞作。」
AMAZONより

この本は好き嫌いが分かれると思う。登場人物のセリフが大げさというか芝居がかっていて、あまりリアルな会話の流れじゃない。なにしろ一人のセリフがすんげー長いのよ。特に男女間のやり取りなんてそう。目に付いた長めのセリフの字数を数えてみたら、400文字は優に超えているしさ。これを映像化したら、ながーいセリフを覚えなければならない役者さんは、さぞかし大変だろうなあ(^_^;)

で、けーすけは非常に楽しく読めた。そもそも小説の中の会話なんて、これくらい芝居かかるくらいでちょうど良いのだ(^^)v 独特のちょっとハードめの文体も好み。小説のスケールもプロットも無理なくていい感じだし、ラストシーンも爽快だ。難点は、主人公の動機というか、モチベーションが最後まで今ひとつ腑に落ちない点くらいか。

この人の本は、他にデビュー作である「飢えて狼」も読んだことがあるが、あまり大げさではないハードボイルド感が心地よくて気に入った覚えがある。今回の本も良かった。ちょっと他の本も読んでみよう。
| けーすけ | 23:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
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