映画「
グリーン・ゾーン」を観ました。あのボーンシリーズのマット・デイモン&グリーングラス監督コンビの映画となっちゃ、やっぱり見逃すわけにはいきませんもん。それにアメリカのイラク侵攻に関する映画を観るのは初めてですよ。他にどんな映画が有ったのかは知らないけど(+_+)
グリーン・ゾーンチェック:
『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』のマット・デイモンとポール・グリーングラス監督が、3度目のタッグを組んだサスペンス・アクション。イラク中心部のアメリカ軍駐留地域“グリーン・ゾーン”を舞台に、大量破壊兵器の所在を探る極秘任務に就いた男の決死の捜査を描く。共演には『リトル・ミス・サンシャイン』のグレッグ・キニア、『ハリー・ポッター』シリーズのブレンダン・グリーソンらが顔をそろえる。銃撃戦などのアクション・シークエンスを手持ちカメラで活写した臨場感あふれる映像は圧巻。
ストーリー:
ロイ・ミラー(マット・デイモン)と彼の部隊は、砂漠地帯に隠された大量破壊兵器の行方を追う極秘任務に就くが、国防総省の要人によって手掛かりを奪われてしまう。国防総省の動きを不審に思った彼は、同じ疑念を抱いていたCIA調査官ブラウン(ブレンダン・グリーソン)と共闘することに。部隊を離れ単独で調査を開始し、執ような妨害工作に苦しみながらも謎の核心に迫っていく。
※シネマトゥデイよりストーリーはシンプルで明快。どこぞの元首相の様にぶれることなく、まっすぐ付き進んでいきます。
手持ちカメラを多用した戦場のシーンの臨場感は凄まじいですね。自分が従軍カメラマンの様な気分になってきますよ。今にもマット・デイモンに「
危険だから下がってろッ」とか言われそうですがな。「トゥモロー・ワールド」を思い出しちゃいますね(^^)
アクションシーンではマット・デイモンは一切スタントを使わず全て自分で演じ切ったとのことですが、その分過剰なヒーローチックものではなく
抑制が利いたアクションとなっており、実にリアルです。なんつーか、このコンビならではの手慣れた感に溢れています。流石ですなー(^。^)
ただねー、映画を観ていてずーっと
違和感が付きまとっていたんですよねー…(-_-;)
イラクが大量破壊兵器を保有しているという前提でアメリカは侵攻したワケですが、数千人の血を流した結果
そんなものは何も無かったということが判明したのは周知の事実。この映画ではそうなった理由が、ある悪人の陰謀としてシンプルに描かれています。まるで米軍全員が
この悪人に騙された被害者の様なんですけど。つーことは、このバカさえいなかったら、イラクには侵攻しなかったのにって言いたいの??
そりゃね、別にこの映画はドキュメンタリーじゃないんですから、このストーリーが真実だなんて思っていませんよ。でもこの映画を観て「
大量破壊兵器があると勝手に決め付けて侵攻するなんて、米軍もひでーことするなあ!」と思う観客なんていないワケで。だって米軍もかわいそうな被害者なんだから。全ての原因は、あのバカただ一人!
そやつの悪事を暴けば大団円ですよね! …
えー、そんな映画は
まだ早くないですか? まだまだアメリカはあの強引なイラク侵攻を真摯に振り返り、反省すべきところは反省しなければいけない期間なんじゃないのかー?(>_<)
…という
ヘソ曲がりな見方をしなければなかなか満足感が高い映画といえます、はい。劇場内には年配のご夫婦が多かったのが印象的でした(^v^)
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