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逃れることのできない選択の重さに絶句 映画『沈黙』

映画のハナシばっかりで恐縮です。『沈黙』を観てきました。ご存知、遠藤周作の「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が28年の歳月を経て映画化したもの。


遠藤周作の「沈黙」と言えば、それまでお気軽な小説ばかり読んでいた高校生のワタクシが、初めてがらがらぴっしゃーんと電撃に撃たれた小説です。特にクライマックスでは、衝撃のあまりカラダがわなわなと震えたことを覚えています。小説内では目を背けたいような場面も多かったので、チキンハートなワタクシとしてはこの映画を観るかどうかちょっとだけ躊躇があったのですが、まぁPG12指定くらいなら大丈夫でしょう。

沈黙 1
沈黙
解説:
遠藤周作の小説「沈黙」を、「ディパーテッド」「タクシードライバー」の巨匠マーティン・スコセッシが映画化したヒューマンドラマ。キリシタンの弾圧が行われていた江戸初期の日本に渡ってきたポルトガル人宣教師の目を通し、人間にとって大切なものか、人間の弱さとは何かを描き出した。17世紀、キリスト教が禁じられた日本で棄教したとされる師の真相を確かめるため、日本を目指す若き宣教師のロドリゴとガルペ。2人は旅の途上のマカオで出会ったキチジローという日本人を案内役に、やがて長崎へとたどり着き、厳しい弾圧を受けながら自らの信仰心と向き合っていく。スコセッシが1988年に原作を読んで以来、28年をかけて映画化にこぎつけた念願の企画で、主人公ロドリゴ役を「アメイジング・スパイダーマン」のアンドリュー・ガーフィールドが演じた。そのほか「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソン、「スター・ウォーズ フォースの覚醒」のアダム・ドライバーらが共演。キチジロー役の窪塚洋介をはじめ、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった日本人キャストが出演する。
映画.comより


162分という上映時間中、呼吸をすることも忘れたかのように画面を凝視していました…


宗教の自由が当たり前のように約束されている現代の日本。しかし、ようやく明治時代に宗教の自由が認められるまでは、このような弾圧が当たり前のように行われていたことの衝撃が、映像を通じて容赦なく襲ってきます。自ら信じるものを許されず、“転ばされる”ために拷問を受けることの不条理さ。信仰が強ければ強いほど、招く苦痛への恐怖。他人の命運を自分が選択しなければならない残酷さ。そして、いつまでも沈黙を続ける神への疑問の吐露。まるで、観客である我々がその場面に居合わせたらどうするのか、映画を通じてそれを問い続けられているようでもありました。

沈黙 2
また、個人的にもショッキングなことが。小説を読んだときにはすっかり忘れていたのですが、映画の舞台のひとつに長崎の五島列島が登場します。以前この駄ブログで記載したことがあるように、五島は実はワタクシの祖父の出身地でして。つまりワタクシ自身のルーツが五島にあるのです。

沈黙 5
ワタクシは父親を昨年亡くしたのですが、亡くなる2年前に父と二人で五島を旅行したんですよね。五島の至る所に隠れキリシタンの痕跡があったのを、まるで昨日のことのように思い出します。山間を縫った先にあるまさしく地の果てのような場所に佇む教会を訪ねては、昔を想って思いを馳せていました。しかし、違っていた。実際に隠れキリシタン達がどのような苦労をしながら必死にキリスト教を信仰しながら生活していたか、それによってどんな不当な弾圧を加えられていたのか、まったく想像が追いついていなかったことを知って愕然としました。よもやワタクシのご先祖、近縁の方、友達や知り合いなどがこのような目に合っていたのかもしれないと考えると、胸をかきむしりたくなります。

沈黙 3
しっかし、さすがは巨匠マーティン・スコセッシ。外国人が描くヘンチクリンな日本など微塵も感じることなく、ワタクシが人生で最初に感動した小説を、まったく文句ない出来栄えで映画化してくれました。俳優陣も素晴らしい。特にキチジロー演じる窪塚洋介が、人間のなかに潜む、誰もが持っている弱さをきっちり演じきって好印象。イッセー尾形のやや大げさにも見える演技は、外国の方々が日本人に対して抱く一種の不気味さを引き立たせているでしょう。塚元晋也が演じたモキチの海中での拷問シーンは、神々しさすら感じさせました。主人公ロドリゴと同僚のガルペを演じたアンドリュー・ガーフィールドとアダム・ドライバーも、若い宣教師としての崇高な想いとちょっとの矛盾を、重厚感をもって表現していましたね。

沈黙 4
まぁ、さすがに鑑賞後は気分がたいそう重かったんですけど…。後で呑みまくっちゃったじゃないですか。これからしばらくは夢に出てきてうなされるコト間違いなしですよ。そういう映画は『シンドラーのリスト』以来かも。そういや『シンドラーのリスト』において主人公オスカー・シンドラーを演じたのは、この映画でフェレイラを演じたリーアム・ニーソンでした。

 

JUGEMテーマ:映画の感想

 

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