鰻が超高級料理になってしまって幾星霜。もうとても一般庶民がホイホイ手を出せる料理じゃなくなってしまいましたよ。あああ、もうあの甘辛いタレに浸かって、ふわっとしてとろっとして香ばしくて、口のなかで身がほくっと崩れてご飯とともに重厚なハーモニーを奏でる鰻重には、一生縁が無いのねしくしくしくしく(T_T)
…と悲しみの日々を送っていたら、鎌倉在住の父親が地元で鰻をおごってくれるというじゃないですか、イヤッホー! 連れていってくれたお店は、鰻を食べさせる店では鎌倉でも屈指の名店「
つるや」です。たまには美味い鰻で一杯やりたいと思い、はるばる電車で行きました(^^ゞ
つるや
所在地:神奈川県鎌倉市由比ガ浜3-3-27
電話:0467-22-0727
営業時間:11:30〜19:00
定休日:火曜日(祝日の場合は営業)
なにせこのお店は、
ミシュランでもひとつ星を獲得している昭和4年創業の老舗です。店内に入ると、なんだか一面うなぎ色。セピア色になった古い写真のように、長年うなぎの煙に燻されたような色をしています。来るたびにテンション上がる! 1階にもテーブル席がありますが、通されたのは2階の広いお座敷(^_^)
さーて何を注文しようかな… と思ったら、ありがたいことに白焼きや鰻重を父親が予約のうえ注文済みでした。何せまっとうな鰻屋さんなら注文があってから捌くので、
そりゃもう時間がかかりますからね。ほうほう。で、せっかくなので他に肝煮や骨せんべいもお願いしちゃいました(^o^)丿
↑さっそく出てきた白焼き。うっまーい! すんごいうっまーい!! 身がほくっとして脂がさっぱりして、お酒にぴったり。
↑肝煮。最初は肝焼きをお願いしたかったのですが、あるのはコレだけ。佃煮のような味付け。肝の濃厚さといったら、もう!
↑骨せんべい。香ばしさ全開。ビールのお伴に最高!
そしてそして、
いよいよ鰻重の登場でーす! いやいやいや、さすがの美味しさじゃないですか。味付けは濃厚ななかでもちょいとさっぱり。身はほっくほくで、タレが絡まったご飯と文句無しのマリアージュじゃないですか。これに比べると、土用の丑の日にカミサンが奮発してスーパーで買ってきた鰻はなんだったんじゃい、と思っちゃいますよ。あああ、美味しい美味しい。
ひいいい箸が止まらないいいい(≧▽≦)
↑すんごい身が大きい! 鰻重は大・中・小あり、父親が注文してくれたコレは多分「大」。こんなに美味しくて大きな鰻を食べるのは久しぶりだなー。お値段は怖くて訊けませんでしたケド。
鰻をフルコースで満喫して、店を後にしました。んもー、やっぱり「つるや」の鰻はワンダホー以外の何物でもありませんよ。この飲食店の競争が激しい鎌倉に古くから生き残っている名店には、
生き残るだけの理由があるってことですね。自力で来るのは難しいお店に連れてきてくれて、父親に大感謝でございます<(_ _)>
↑途中渡った江ノ電の踏切。線路がまっすぐ伸びていて見とれちゃう。