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心からの衝撃と感動と恥ずかしさ こうの史代著「この世界の片隅に」「夕凪の街 桜の国」

先日まで知らなかったことを恥ずかしいと思うのと同時に、遅ればせながらも先日出会ったことを心より感謝した本があります。それは2008年に単行本が発刊された、こうの史代さん作「この世界の片隅に」。ちょうど終戦記念日である15日(木)の夜に読了し、衝撃と感動と胸中に渦巻く想いで眠れなくなってしまいまして。ご存知の方は何を今さら、という感じでしょうが、もしまだご存知ない方には是非お読みいただきたいと思い、今回ご紹介させていただきます。

この世界の片隅に 前編
この世界の片隅に 後編
↑こうの史代著「この世界の片隅に」(前編)(後編) 双葉社

3編のプロローグを経て本編がスタートするこの物語は、浦野すずという女性が主人公。すずは第二次世界大戦真っ只中の昭和18年12月に広島の漁師町から呉にある北条周作に嫁ぎ、北条家の嫁としての新しい生活がスタートします。決して豊かとはいえないまでも、北条家の人達に受け入れられて充実した生活を送っていくすず。

こうの史代さんが描くこのすずと言う女性はとにかくチャーミング。広島弁で話しながら、笑顔を絶やさないというよりはいつでも自然に笑顔になってしまうこのすずを見ていると、“萌え”という表現すらアタマに浮かんでしまいます。スクリーントーンやベタなどを一切使わないこうの史代さんのファンタジックな作風もあいまって、すずが織りなしていく淡々としながらも楽しい生活風景は、戦時中のさまざまな制約のなかでも市井の人達は懸命に、そして幸せな生活を送っていたことをあらためて認識させます。戦争時の庶民の生活はひたすら厳しく辛いものでしかなかったというワタクシの先入観が崩壊していきます。

でも戦争の敗色が濃厚となっていくなかで、すずと北条家、実家の浦野家の幸せを生活を構成していくピースが、少しずつ、ひとつひとつ、一度にふたつみっつと着実に壊れていきます。それらを現実として受け止めざるを得ない戦時という異常な状況のなかで、庶民はそれでも懸命に生きていくのです。些細なことに幸せを見つけてそれを糧にしながら、生きていくしかないのです。

ところが我々は、昭和20年8月に広島で何が起こったかを知っている。この物語は、毎回「18年12月」「19年1月」「19年2月」と時の経過をしめす題名がついています。物語を読み進めていく毎に、時が着実に進んでいく。「20年8月」に近づいていく。それでなくてもどんどん酷くなる状況のなかで、幸せのピースが次々と壊れていくなかで、ページをめくる手の動きがだんだん辛くなってきて重くなってきて。

そして。








そもそもワタクシがこうの史代さんの本に出会ったのは、友達に借りた「夕凪の街 桜の国」という作品。原爆が投下された広島の10年後を舞台にした「夕凪の街」、1987年と2004年のと広島や東京を舞台とした二部構成からなる「桜の国」で構成された作品。これを読んだときは全身から力が抜けてしまい、しばし放心していたのはつい最近のことです。そしてその後amazonで入手して読んだのが「この世界の片隅に」でした。

夕凪の街 桜の国
↑こうの史代著「夕凪の街 桜の国」 双葉社

第二次世界大戦で日本がアメリカと戦ったことすら知らない若者たちが増えていることをマスコミが報じるたびに、ワタクシはそんな彼らのことを苦々しく思ってもいました。しかしワタクシだって実は何も知らなかった。いやむしろ、彼らより何十年も長く生きていて、深く知ることができるチャンスだって幾らでも作れたはずなのに、何も積極的に行動しなかったワタクシは事実から目を背けていたという点で若者たちより性質が悪い。こうの史代さんの作品を通じて、そのことを痛感しました。

ワタクシが住む神奈川県は、もし日本が降伏せずに本土決戦となっていたら、おそらくアメリカ軍が上陸しただろう地点のひとつ。もしそうなったら沖縄と同様の惨劇が、ワタクシの生まれ育った場所で繰り広げられていたことになったのは間違いありません。祖父や両親が被害を受けて、その後ワタクシが生まれることもなかったかもしれません。主戦場となった沖縄、原爆を落とされた広島・長崎、大空襲に襲われた東京・大阪・名古屋・横浜などにたまたま住んでいたがために、『死んでしまえば良い』と考えた人たちにより犠牲になった人達。彼らのことを、たまたまそこに住んでいなかったために難を逃れた人達、そしてその人達から生を受けた子や孫たちはきちんと認識しつづけなければならないと思うのです。

そんな当たり前のことをあらためて気付かせてくれた、こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」「この世界の片隅に」には心から感謝する次第です。両著ともご興味がある方は是非。


JUGEMテーマ:書評
Posted by けーすけ | comments(0) trackbacks(0)

少年時代に手が出せなかった名著を入手! 「零士のメカゾーン」&「零士のメカゾーン2」@松本零士

今の小学生はそんなことはないのでしょうが、ワタクシが睾丸の紅顔の美少年だった小学生の頃は、友達同士でも普通に

あの戦闘機がカッチョ良い
僕はこの戦車が一番好き

だなんて会話を普通に交わしておりまして。そんな少年にとって、偉大な漫画家である松本零士さんが描く様々な兵器には熱狂していたものです。氏独特の有機的な線が書き出す戦闘機や戦車のカッチョ良さ&美しさったら、もう!

戦場まんがシリーズ
↑あの名作「戦場まんがシリーズ」だって、いつもで読めるところにスタンバイしてますよ!

でね、当時欲しくて仕方なかった松本零士さんの本があったのです。それは「零士のメカゾーン」。氏があらゆる兵器について、様々な解説とともに精緻かつ豊富なイラストがたんまり。小学生のワタクシが本屋で発見したときは鼻血が出そうなくらいに大興奮! でも当時のお小遣いが“学年×100円”だったワタクシには手が出せず、金持ちのS君がこの本をホイホイ買って自慢げに見せびらかしてきやがって、ハンカチを握りしめて悔しがったものですよッщ(゚Д゚щ)

それから数十年も経ち、そんなことも忘れていたある日。なんと呑み会の時に友達が「お土産だよ」と渡してくれた袋から、この「零士のメカゾーン」「零士のメカゾーン2」がどどーんと出てきたじゃないですかヽ(^。^)ノ

零士のメカゾーン
零士のメカゾーン?
↑上は「零士のメカゾーン(発行:昭和53年)」 当時の価格で580円。下は「零士のメカゾーン2(発行:昭和54年)」 当時の価格で720円。小学生のお小遣いには厳しいっす。


嬉 し す ぎ る ! (≧▽≦)


何でも古本屋で見かけて、買ってきてくれたとのこと。この友達にキスしてやろうかと思うほど、嬉しさ大爆発のお土産ですよ!(注:友達はオッサンです) 友達の気が変わらないウチにそそくさとバッグにしまい、大事に大事に持って帰り、本を開いて最初のページに登場した陸自の74式からテンションMAX! あの当時の興奮の記憶がいわゆる“美しい思い出”じゃなかったことを実感しちゃいました(^o^)丿

零士のメカゾーン 2
↑世界初のジェット戦闘機「Me262シュヴァルベ」と、それをモデルに日本で作成された「橘花」のイラスト。同アングルでのスタイリング比較だなんて、この本じゃないと見られませんよ。
※「零士のメカゾーン」P55より

零士のメカゾーン 3
↑この本の発行当時世界最強だったレオパルド1A4と、第二次世界大戦時のティーゲル2との比較イラスト。レオパルド1A4のことをレオパルド2と紹介されているのはちょっと不思議。当時はそのような見方をされていたのかな。
※「零士のメカゾーン」P17より

零士のメカゾーン 4
↑松本零士さんの空想の戦闘機。なんと高度10,000メートルで時速880kmを出すのだから凄い! ワタクシの大好きなクルト・タンクTa152にも似た美しいスタイリングがステキ。
※「零士のメカゾーン」P61より

それからというもの、毎晩酒を呑みながら読みふけっております。いやー、ホントに1ページごとの内容が濃くてイラストもステキで、楽しみ甲斐がありますよ。恐らく小学生当時はイラストばかり見ていたのかもしれないですが、氏の解説も読み応えタップリじゃないですか。発行が昭和53年/54年なので、その当時の最新兵器と今現在の最新兵器の違いも楽しめます。74式に搭載されているという「ごく小型で万能の照準コンピューター」のアナクロっぽさといったらビックリですがな!Σ( ̄□ ̄;

零士のメカゾーン 5
↑(イラストでは)チビで短足の松本零士さんと、氏が描くスリムで切れ長の目の美女とのコンビがまた楽しいのです。
※「零士のメカゾーン」P39より

この本を読んでいたら、もう一方の松本零士さんの大名作である「男おいどん」もまた読みたくなってきました。BOOKOFFに買いに行ってこようかしらん。有るかなぁ(^_^;)


JUGEMテーマ:私の本棚
Posted by けーすけ | comments(6) trackbacks(0)

読んで欲しい人は読まないという矛盾 竹田常泰著「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」

東北大震災の際に世界から称賛されたのが日本人のマナーですよ。避難時のあくまで自己中心ではなく周囲の状況を鑑みての理路整然とした行動、被災地での略奪や強奪の少なさが世界中で驚きをもって報じられ、震災当時の陰々滅滅とした気分をちょっと和ませてくれたものです。

別に震災時に限らず。うろ覚えで恐縮なのですが、数か月の前の新聞にある記事が載っていまして。中東の某国のTV番組で、サイフを道端に置いてそれを拾った人がどういう行動を取るかという実験を、その某国と日本でしましてね。で、某国の人達は当たり前のようにサイフをそのまま持ち去ってしまうのに対して、日本人達は当たり前のようにサイフを交番に届けたことが某国の人達には大変な驚きで、「これはやらせかドッキリではないのか」という声が多数挙がったとのこと。もちろん日本人にも色々いますので、実際には震災地での略奪行為はありましたし(そんな事をする奴は直ちに死んでしまえ)、上記番組の実験でサイフを持ち去る不届き者もいるでしょうか、その割合は圧倒的に低いのでは無いでしょうか。

別にマナーに限らず。電化製品やコンピュータ、クルマなど日本製品の性能の高さは折り紙つき。今でこそ安い人件費の国で生産された商品に押されていますが、それでも日本製というブランドは世界で揺るぎません。大手企業製品のみならず、日本の中小企業が有する職人技と言っても良いくらいの高い技術は、世界に誇るべきものです。またヘルシー志向にマッチする日本食は世界で愛されていますよね。そして四季を有する自然。桜や紅葉を愛でる時、緑深い山奥で深呼吸をした時、日本に住んでいて本当に良かったと思わされる瞬間です。ワタクシも東南アジアやハワイなど南国が大好きですが、それでも常夏というのは如何なものか、と思いますもん。

なので当然ワタクシ日本が大好き。花見や紅葉狩りはかかせませんし、スポーツは日本を応援しますし、自分はフランス車に乗っているくせして日本車が世界で褒められているのを見聞きすると嬉しくてしょうがない人間です。でも、周囲にはそうでもない人もいるんですよね。極端に言えば、アンチ日本&アンチ日本人みたいな人が。日本人なら日本のことを主観的に見るのがむしろ自然なのに、あたかも自分が日本人ではないかのように変に第三者ぶって客観的に判定しているような人が。スポーツだとむしろ相手国を応援するような。うーむ、それって何ででしょ? まったく理解できないんですよね。

…という常々思っていたことにはまった本が、本屋で良く見かける竹田常泰氏の「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」(^^)/

竹田常泰「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」
竹田恒泰「日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか」(PHP新書) 720円(税別)
マンガ・アニメが席巻し、世界はいま空前の日本ブーム。しかし理由はそれだけではない。食文化、モノづくり、日本語、和の心、エコ―あらゆる日本文化に好意が寄せられている。それなのに自分の国を愛せなくなったのはあまりにも悲しい。なぜ『ミシュランガイド』は東京に最多の星を付けたのか?どうして「もったいない」が環境保全の合言葉に選ばれたのか?「クール・ジャパン」の源流を探ると、古代から綿々と伝わる日本文明の精神、そして天皇の存在が見えてくる。
Amazonより

統計データを基に世界から如何に日本が好かれているのか、食文化や芸術はどれほど素晴らしいのか等々、読めば読むほど日本がますます好きになっちゃう解説のオンパレード。んもう、ワクワクしながら読み進めちゃいます。特に日本の周りには日本に対して敵意むき出しの国ばかりなので、「実は日本が好きな国がいっぱいあるんですよー」と言われると安心しちゃいますよね(^^♪

終盤になるとなんだか精神論めいた話になり、この部分はちょっと引く人がいるかもしれませんが。でも最後の章であるビートたけしとの対談がまた面白くて。ビートたけしが映画監督としてコメンテーターとして秀でている理由がわかりますねぇ(芸人としては好きじゃないんだけどね)。ですので、日本を誇りに思う人が読むともっと日本を誇りに思う様になる本です。反面、日本を誇りに思えない人は手に取ることもないんでしょうけどね。本当はそういう人にこそ読んでいただきたい本なのですけど(-_-;)

…あ、日本が全方位的に褒められている本と言えども、さすがに日本の政治だけはまったく褒められていませんでした(^_^;)


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Posted by けーすけ | comments(0) trackbacks(0)
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