今の小学生はそんなことはないのでしょうが、ワタクシが
睾丸の紅顔の美少年だった小学生の頃は、友達同士でも普通に
「
あの戦闘機がカッチョ良い」
「
僕はこの戦車が一番好き」
だなんて会話を普通に交わしておりまして。そんな少年にとって、偉大な漫画家である松本零士さんが描く様々な兵器には熱狂していたものです。
氏独特の有機的な線が書き出す戦闘機や戦車のカッチョ良さ&美しさったら、もう!
↑あの名作「戦場まんがシリーズ」だって、いつもで読めるところにスタンバイしてますよ!
でね、当時欲しくて仕方なかった松本零士さんの本があったのです。それは「
零士のメカゾーン」。氏があらゆる兵器について、様々な解説とともに精緻かつ豊富なイラストがたんまり。小学生のワタクシが本屋で発見したときは鼻血が出そうなくらいに大興奮! でも当時のお小遣いが“学年×100円”だったワタクシには手が出せず、金持ちのS君がこの本をホイホイ買って自慢げに見せびらかしてきやがって、ハンカチを握りしめて悔しがったものですよッщ(゚Д゚щ)
それから数十年も経ち、そんなことも忘れていたある日。なんと呑み会の時に友達が「
お土産だよ」と渡してくれた袋から、この「
零士のメカゾーン」「
零士のメカゾーン2」がどどーんと出てきたじゃないですかヽ(^。^)ノ
↑上は「零士のメカゾーン(発行:昭和53年)」 当時の価格で580円。下は「零士のメカゾーン2(発行:昭和54年)」 当時の価格で720円。小学生のお小遣いには厳しいっす。
嬉 し す ぎ る ! (≧▽≦)何でも古本屋で見かけて、買ってきてくれたとのこと。この友達に
キスしてやろうかと思うほど、嬉しさ大爆発のお土産ですよ!(注:友達はオッサンです) 友達の気が変わらないウチにそそくさとバッグにしまい、大事に大事に持って帰り、本を開いて最初のページに登場した陸自の74式からテンションMAX! あの当時の興奮の記憶がいわゆる“美しい思い出”じゃなかったことを実感しちゃいました(^o^)丿
↑世界初のジェット戦闘機「Me262シュヴァルベ」と、それをモデルに日本で作成された「橘花」のイラスト。同アングルでのスタイリング比較だなんて、この本じゃないと見られませんよ。
※「零士のメカゾーン」P55より
↑この本の発行当時世界最強だったレオパルド1A4と、第二次世界大戦時のティーゲル2との比較イラスト。レオパルド1A4のことをレオパルド2と紹介されているのはちょっと不思議。当時はそのような見方をされていたのかな。
※「零士のメカゾーン」P17より
↑松本零士さんの空想の戦闘機。なんと高度10,000メートルで時速880kmを出すのだから凄い! ワタクシの大好きなクルト・タンクTa152にも似た美しいスタイリングがステキ。
※「零士のメカゾーン」P61より
それからというもの、毎晩酒を呑みながら読みふけっております。いやー、ホントに1ページごとの内容が濃くてイラストもステキで、楽しみ甲斐がありますよ。恐らく小学生当時はイラストばかり見ていたのかもしれないですが、
氏の解説も読み応えタップリじゃないですか。発行が昭和53年/54年なので、その当時の最新兵器と今現在の最新兵器の違いも楽しめます。74式に搭載されているという「ごく小型で万能の照準コンピューター」のアナクロっぽさといったらビックリですがな!Σ( ̄□ ̄;
↑(イラストでは)チビで短足の松本零士さんと、氏が描くスリムで切れ長の目の美女とのコンビがまた楽しいのです。
※「零士のメカゾーン」P39より
この本を読んでいたら、もう一方の松本零士さんの大名作である「
男おいどん」もまた読みたくなってきました。BOOKOFFに買いに行ってこようかしらん。有るかなぁ(^_^;)
JUGEMテーマ:
私の本棚